求人の案内

(1)平成31年卒業予定新卒募集中

平成31年に大学を卒業される予定の方で、商標の業務に関心がある方を募集しています。

(2)第二新卒募集中

平成28年から平成30年までに既に大学を卒業された方で、商標の業務に関心がある方を募集しています。

応募締め切りは平成30年7月末日履歴書到着分まで


はじめに

ファーイースト国際特許事務所は、千代田区の事務所から新しい中央区の事務所に移転しました。広さは以前の事務所の3倍。文字どおりの事業拡張に伴い、新たなメンバーを募集します。


ファーイースト国際特許事務所の仕事


取り扱い分野

ファーイースト国際特許事務所では、化学、建築、材料、食品関係の特許出願を多く扱っています。特許で身を立てようとお考えなら、この分野の少なくとも一つに精通している必要があります。

具体的には、理系大学卒業もしくは理系大学の大学院修士レベルのバックグランドが必要です。

弁理士の方は、弁理士費用は全てファーイースト国際特許事務所が負担しますので、ご自身で支払う必要はありません。

また弁理士ではないが弁理士を目指す方、弁護士も大歓迎です。


仕事内容1・技術職

特許、実用新案、意匠、商標の日本国特許庁、外国特許庁などへの出願業務、特許庁指令対応業務等が中心になります。

PCTやマドプロの案件も多く、日常的に海外の代理人と連絡を取り合っていますので、ワールドワイドに活躍したい方に適した職場です。

日本国や外国への特許出願、商標登録出願の他に、審判、訴訟案件も多くあります。東京・大阪地裁、知財高裁、最高裁などの訴訟案件も扱います。


仕事内容2・事務職

技術職のメンバーのサポート業務が中心になります。日本国、外国案件の報告業務、期限管理業務などを先輩のサポートを受けながら進めます。

初心者の方にも丁寧に業務の内容を指導します。


ファーイースト国際特許事務所の名前の由来

ファーイーストとは、東の果てを意味します。つまり地球上で最初に陽が昇る場所を示しています。

「知的財産権の世界で夜明けと共に最初に輝き始めるところ」という意味を込めて、ファーイースト国際特許事務所と名付けました。

これまで光の届かなかった知的財産権の分野に光を照らし、知的財産権を通じて世界をより明るく、より豊かにすることが、私たちの使命だと考えています。


身だしなみについて

ファーイースト国際特許事務所では、お客さまへの対応を何よりも重要視しています。
なぜなら、仕事はお客さまに始まり、お客さまに終わるからです。
ですから、身だしなみにも注意を払います。

基本的には「ディズニールック」と呼ばれる東京ディズニーリゾートのキャストの身だしなみに準じた身だしなみを行うように注意してください(詳しくは、「ディズニールック」を検索してご確認ください)。


仕事の兼務について

弁理士であれ、弁護士であれ、資格を有しない場合はもちろんですが、ファーイースト国際特許事務所以外の知的財産権に関係する仕事の兼業は禁止されています。
また知的財産権とは関係のない兼業が必要になったときは、事前に申請して許可を受ける必要があります。

ファーイースト国際特許事務所では年間1000件以上の出願を扱います。この関係でファーイースト国際特許事務所のメンバーがお客さまのライバル関係にある競業者とつながりがある、もしくは秘密が漏れると誤解される行動などは、厳に慎まなければなりません。


ファーイースト国際特許事務所の価値観

ファーイースト国際特許事務所の合言葉は「未来をより豊かに」です。
とてもシンプルな合言葉ですね。

けれどもこの「未来をより豊かに」は、単なる標語ではありません。

ファーイースト国際特許事務所に所属する限り、全てのメンバーは「未来をより豊かに」の合言葉に沿った行動が求められます。

例えば、あなたが業務に精励せず漫然と日々を送ったとします。またあなたに必要な研鑽を積まずに怠惰に日々を過ごしたとします。

そうすると、日々成長していく他の知的財産権の分野の方々と比較して、あなたは徐々に取り残されていく存在になります。時間が経てば、いつかあなたは知的財産権の世界で必要とされない存在になってしまうことでしょう。

業務に精励せず日々を怠惰に過ごすことは、あなたの未来を危うくします。

あなたの未来を危うくするということは、ファーイースト国際特許事務所の「未来をより豊かに」の合言葉が遵守されていない、ということになります。

また、あなたがファーイースト国際特許事務所の所員たちとうまくコミュニケーションを取ることができず、事務所内で問題を起こしたとします。

すると所内がぎくしゃくし、それ以降は互いに業務がしづらくなって雰囲気が悪くなります。そうなると仕事への集中力や業務効率が低下してお客さまの信頼を失い、所員の未来を危うくすることになります。

所員の未来を危うくするということは、ファーイースト国際特許事務所の「未来をより豊かに」の合言葉が遵守されていない、ということになります。

また、あなたが作成した文書の内容が不注意により、期待されるレベルよりも低いレベルにあったとします。
低いレベルの文書を特許庁に提出すると、場合によっては将来お客さまの立場を危うくすることになりかねません。

お客さまの未来を危うくするということは、ファーイースト国際特許事務所の「未来をより豊かに」の合い言葉が遵守されていない、ということになります。

ファーイースト国際特許事務所では、「未来をより豊かに」の合言葉を遵守しない方は必要としていません。

あなたは、ファーイースト国際特許事務所に属するメンバーに対して、お客さまに対して、そしてなによりもあなた自身に対しても、常に「未来をより豊かに」の合言葉が実現されるように行動しなければなりません。

ファーイースト国際特許事務所の合言葉は単なる標語でなく、あなたが守るべき行動基準の指針を示しているのです。


個人的な経済効率を追及した場合

個人的な経済効率だけを考えれば、できるだけ給料の高い条件で、楽な仕事、短時間で済む仕事をすることが良い、という結論になるかと思います。

これは別にファーイースト国際特許事務所に勤務しているかどうかに関係ありませんし、あなたが独立しているか、していないかにも関係がありません。

ファーイースト国際特許事務所では、個人的な経済効率を追及することは、必ずしも「未来をより豊かに」する結果にはならないと考えています。

なぜなら、ファーイースト国際特許事務所ではあなたを短期間の使い捨てにするのではなく、長期間あなたと一緒に未来を切りひらくことを念頭においているからです。

仮に、楽な仕事、短時間で済む仕事で、高い給料が支払われる条件を(A)とします。
この様な条件(A)が存在した場合、あなた一人がこの条件(A)を長期間独占するのは容易ではありません。

なぜなら早晩、条件(A)よりも少しだけ低い給料でも対応する、という他の人が少なからず現れるからです。

つまり条件(A)は短期間の勤務を前提にすれば良い条件なのですが、長期間の勤務を前提にすれば不安定な条件、ということもできます。

条件(A)が魅力的に見えるのは、判断基準時を現在においているからです。
ところが判断基準時を未来においた場合には、条件(A)というのは必ずしも良い条件ということはできません。

その理由は2つあります。

まず、未来には条件(A)を失っている確率が高いということ。
そしてもう1つは、条件(A)を求める者が多く、次から次へと条件(A)の分野に参入してくるため、長い間、条件(A)に留まることが容易ではないということです。

あなたが目指すべきは、現時点からみた条件(A)ではありません。未来になればより豊かになることのできる「長期的展望」のある環境です。


チームプレーを大切にするファーイースト国際特許事務所

短期間の経済効率を追及するなら、条件(A)を目指して個人プレーに走るのが適していると思います。

ところがメンバーで一致協力してビジネス上の問題を解決していくことのできるチームが存在した場合はどうでしょうか。

トータルとして、処理する仕事量も得られる収益量も、チームの方が条件(A)を目指して個人プレーに走る人を凌駕することになります。

チームの場合、個人の個性が埋没するため、個々のメンバーの経済効率が低下するように見えます。しかし「長期的展望」に立てば、トータルでは条件(A)を目指して個人プレーに走る人よりも効率よく個々のメンバーの経済効率を上げることができます。

条件(A)を目指して個人プレーに走る場合には、必ずしもメンバーで一致協力する必要はありませんが、結果的に他のメンバーの協力が得られないことになります。

また、個人プレーに走ると条件(A)の立場をいつかは失うのではないかといった不安が解消できません。さらに他のメンバーの協力が得られなくなり、未来に進むに従ってビジネスを有利に進めることが困難になります。

これがファーイースト国際特許事務所では、個人的な経済効率を追及することは、必ずしも「未来をより豊かに」する結果にはならないと考える理由です。

ファーイースト国際特許事務所が必要としているのは、個人プレーに走る人ではありません。

個々のメンバーが最大限にそれぞれの力を発揮できるようにビジネスで互いに協力しあいながら、知的財産権の世界で「未来をより豊かに」することを目指すのがファーイースト国際特許事務所です。

あなたの周りを見渡してください。「未来をより豊かに」することを表明する組織を見つけることができますか。おそらくできないと思います。

なぜ「未来をより豊かに」することを表明する組織があまり存在しないか、というと、多くの人々が判断基準時を未来ではなく、現在に設定しているからです。現在を判断基準時に、今すぐ儲かるか儲からないかを判断するからです。

現在を判断基準時にする人は、目の前にあるリンゴを奪おうとします。

なぜなら、個人の利益の最大化に照準を合わせるとどうしても短期的な視点に陥りがちで、長期の展望をもった活動を行う精神的余裕も経済的裏付けもないからです。

これに対し、ファーイースト国際特許事務所は180度反対の道を進みます。

目の前にあるリンゴに照準を合わせるのではなく、 リンゴの実を稔らせるリンゴの木を未来に向かって植えるのです。

それは、ファーイースト国際特許事務所の判断基準時が現在ではなくて未来にあるからです。短期的な視点で右往左往する連中を尻目に、長期の展望を持った活動を行うのです。

リンゴの木をひたすら植え続けるとどうなるでしょう。未来に進むに従って、大きく実ったリンゴを多く受け取ることができるようになります。

これに対し、目の前にあるリンゴに照準を合わせた場合はどうなるでしょう。小さなリンゴを多くの者で奪いあう結果になります。

世の中を冷静に見渡してみてください。多くの人々は、小さなリンゴを互いに奪いあっているではありませんか。

このような奪いあいが起きるのは、現在しか見ていない証拠です。

彼らは互いに目の前のリンゴを奪いあい、やがてリンゴを取り尽くして市場から消えていきます。

ファーイースト国際特許事務所は未来を見て、その未来をより豊かにするように行動していきます。

未来をより豊かにするためには、あなたが豊かになるだけでは十分ではありません。あなたの周りの方々をも豊かにしなければなりません。

しかし、「あなたの周りの方々をも豊かにする」と聞くと、気持ちが引いてしまうかもしれませんね。なぜなら、周りの方々を豊かにすれば、あなたの持ち分が減ってしまうからです。

でも冷静にあなたの周りを見てください。

社会で成功している人々は、社会に対して何らかの価値を提供した人々です。

提供するのは、音楽の場合もあるし、書籍の場合もあります。中には野球選手のように、子供達に夢を与える場合もあります。社会に対して提供するものは、必ずしも形があるものとは限りません。

ビジネスでは、社会に与えた価値により、得られるものが決まります。それは革新的な商品の場合もありますし、これまでにないサービスの場合もあります。

あなたはこれまで与えれば減るものを扱ってきました。これに対してこれからは与えれば増えるものを扱うのです。

与えれば増えるものとは、何でしょうか。

簡単ですよね。

「笑顔」であり、「感謝」であり、「知恵」であり、「信頼」です。

もちろんこれらだけではありませんが、これらは与えれば与えるほど相互作用によりどんどん増え続けます。

ファーイースト国際特許事務所がぐんぐん業績を伸ばしているのは偶然ではありません。私たちが「未来をより豊かに」することを念頭に行動を実践してきたからです。

お客さまの未来を豊かにすることができれば、お客さまは自然にファーイースト国際特許事務所に集まってくるのです。


プロフェッショナルであること

ファーイースト国際特許事務所のメンバーになれば、あなたはプロフェッショナルとしてファーイースト国際特許事務所に必要とされる職責を果たすことが要求されます。

プロフェッショナルとは自分の仕事が好きで自分の仕事に責任を持つことができ、自分の仕事に誇りを持つことのできる人のことをいいます。

そして真摯さを兼ね備えた方をいいます。

あなたは、自分がプライベートとしての存在と、パブリックとしての存在の二面性を持つことを自覚していますか。

いきなりプライベートとかパブリックとか言われても分かりにくいので、例を挙げて説明します。
例えば下記の警察官の対応を見てください。

1)パブリックとしての存在の警察官
市民:「おまわりさん、早く来て下さい。店の前で喧嘩している人たちがいます。」
警官:「お店の場所はどこですか?」

2)プライベートとしての存在の警察官
市民:「おまわりさん、早く来て下さい。店の前で喧嘩している人たちがいます。」
警官:「申し訳ない。今日は娘の誕生日なので今から帰るところなんだ。」

上記の例からも分かる通り、プライベートの側面とパブリックの側面は、誰にでもあります。

しかし、ビジネスの現場にいる限り、自分ではプライベートの側面とパブリックの側面を自由にコントロールできない場合があることを知っておく必要があります。

阪神淡路大震災でも東日本大震災でも、消防のレスキュー隊は自分の家族や子供達を家に残したまま、自分とは関係のない第三者の救出に向かう場面があったと思います。

もしあなたがプライベートとしての存在なら、第三者の救出どころではなく、自分の家族や子供達を救うためにレスキュー隊の仕事を放棄して自宅に戻ります。

もしあなたがパブリックとしての存在なら、自宅へは戻らず第三者の救出に向かうことになります。

どちらが良くてどちらが悪いといった話ではありません。

プロフェッショナルなら、血の涙を流したとしてもパブリックとしての存在を捨てることができない場面がある、ということです。

なぜ消防のレスキュー隊はパブリックとしての存在を捨てて、プライベートとしての存在へ戻らないのでしょうか。

もちろん物理的には、結果的に職を失うことになるかも知れませんが、パブリックとしての存在を捨てて、プライベートとしての存在に戻ることはできます。

なぜ消防のレスキュー隊の中にパブリックとしての存在を貫く人がいるかといえば、「市民の命を守る」という責務を自ら引き受けたからです。

もしその覚悟がないのであれば、消防のレスキュー隊という職責を安易に引き受けなければいいのです。
その意味では、誰もが消防のレスキュー隊のメンバーになれるわけではありません。

あなたの職業観はいかがですか。
自分の時間の一部を会社や事務所に売り渡している対価を貰うために、会社や事務所に通っていますか。

もしそうなら仕事の時間も自分の時間も全てはプライベートとしての存在の延長線上ですよね?

でもプライベートとしての存在の延長線上で仕事をして、果たしてそれがプロフェッショナルの仕事といえるでしょうか。

アマチュアの場合は、主役はあくまでプライベートの存在としての自分です。
仕事をしているときの自分も仕事をしていないときの自分も同じ存在で、家にいる時間と、会社にいる時間があるだけで本質は同じです。
個人の利益を最大限まで追及して、いやなことはしなければいいのです。

プロフェッショナルの場合は違います。

プロフェッショナルの場合は、プライベートとしての存在と、パブリックとしての存在の二つの存在が自分自身の中にあることを理解しています。

お客さまの知的財産権を守るという責務を自ら引き受けた以上は、パブリックの存在としてその職責を果たす覚悟がなくてはなりません。

その覚悟こそが真摯に業務に取り組む姿勢につながるのです。

もしその覚悟がないのであれば、ファーイースト国際特許事務所の職責を安易に引き受けなければいいのです。
その意味では、誰もがファーイースト国際特許事務所のメンバーになれるわけではありません。

それではなぜ、自分では自由に脱ぎ捨てることのできないパブリックとしての存在にかかる職責を背負う必要があるのでしょうか。

その理由は3つあります。

まず1つ目の理由は、あなたが知的財産権の世界で生きていこうと一度は決断したからです。

あなたが決断したのは、他の誰かから知的財産権の世界で生きていけ、と命令されたからではありません。

あなた自身が、この世界で生きていこうと決めたからです。

2つ目の理由は、ファーイースト国際特許事務所がお客さまの知的財産権を守る最後の砦になるからです。

ファーイースト国際特許事務所の仕事は、お客さまの夢を知的財産権という形のあるものに変える仕事です。しかしご存じのとおり、知的財産権は、それをきちんと形にして育てていく過程で慎重に扱わないとあっという間になくなってしまう脆いものでもあります。

この知的財産権を守るということを一度引き受けた以上は、必ず自らの職責を全うする。プロフェッショナルはその覚悟を持つ必要があります。

なぜそこまでの覚悟を持つ必要があるのですか?

それは、お客さまに信頼されてこそ、私たちは知的財産権の世界で生きていくことができるからです。

ビジネスはお客さまに始まり、お客さまに終わります。
そのお客さまの期待に応えることが要求されるのです。

3つめの理由は、お客さまの未来をより豊かにするためです。

お客さまの期待に応え、さらにそれ以上の結果を出すことができれば、お客さまの未来をも豊かにすることができます。

お客さまの未来を豊かにすることができれば、ファーイースト国際特許事務所は、社会から必要とされる存在になることができます。

社会から必要とされている限り、ファーイースト国際特許事務所のメンバーは路頭に迷うことはありません。


なぜ法律を守る必要があるのか

人通りのない真夜中に赤信号に引っかかったとき、あなたはバカみたいにその赤信号が青に変わるまでじっと待ちますか。

もしファーイースト国際特許事務所に入所することを考えているなら、あなたにはそのバカになりきっていただきます。

誰も見ていないのに、どうして赤信号のときに信号を守らなくてはならないのでしょうか。

ファーイースト国際特許事務所では「人が見ているかどうかは、法律を守る基準にならない」と考えているからです。

赤信号なのにその赤信号を無視して横断歩道を渡る、ということは「信号の表示を守るか、守らないかは俺様が決める」と宣言することに等しいです。

言い換えれば、「俺様が法律である」と宣言していることと実質的に違いはありません。

ファーイースト国際特許事務所のメンバーは、法律に対して謙虚な姿勢を保ちます。
赤信号を守らなければならないかどうかは法律が決めることであって、私たちが決めることではありません。

「俺様が法律である」と宣言するのは100万年早い、ということです。


なぜマナーを守る必要があるのか

あなたは飲み終わった空き缶を定められたゴミ箱ではなく、駅や公園に放置することがありますか。
また電車の中で化粧をすることがありますか。

これらの行為がマナー違反になるかどうかは、もちろん時代背景、地域、生まれ育った環境によっても違うでしょう。

電車の中で化粧をしてよいかどうかといった問題は、完全にプライベートな問題ですので個人の判断に任せてよいのではないでしょうか。

そもそも電車の中で化粧をしたとしても、誰にも迷惑をかけていないわけですから。

ところがこれらの行為はファーイースト国際特許事務所ではマナー違反であると考えています。

先のプロフェッショナルについて説明した際に、プライベートとしての存在とパブリックとしての存在とについて説明しました。

これらは「仕事をしているとき」と「していないとき」に対応するというよりは、社会の成り立ちそのものに関係しています。

つまり社会はプライベート空間とパブリック空間の2つから成り立っている、ということです。

あなたが仕事から帰ってきた自宅はプライベート空間です。
また自宅から一歩外にでて、他人と共有する空間はパブリック空間です。

プライベート空間とパブリック空間とでは、運用されるルールが完全に異なります。

プライベート空間では、何をするのかはプライベート空間にいる者が自由に定めることができます。
化粧をするのも自由。飲み終わった空き缶を自宅のどこかに置いておくのも自由です。

なぜならプライベート空間では、プライベート空間を実質的に支配するあなたが自由にその中で運用されるルールを定めることができるからです。

これに対し、個人が公共の場で勝手に独自のルールを主張しあった場合は、ことごとく争いが生じます。
この様な争いが生じたのでは、公共の場で個々人が円滑に行動することが難しくなります。

このためパブリック空間ではプライベート空間とは異なる行動様式が要求されます。

ちなみにパブリック空間で要求される行動様式は、プライベート空間だけに住んでいる者には理解できないものになっています。

なぜなら、パブリック空間で要求される行動様式が人為的に定められたものであり、プライベート空間だけにいる者には、そもそもパブリック空間の存在を認識することができないからです。ですからプライベート空間だけにいる者は、パブリック空間にいる者からパブリック空間における行動様式を学習する必要があります。

「電車の中で化粧をしたとしても、誰にも迷惑をかけていない」という論理はプライベート空間で通用する論理です。この論理は当然、パブリック空間で通用するとは限りません。

電車の中で化粧してよいとか、化粧をしてはいけないとかは、ファーイースト国際特許事務所が決めたものではありませんし、あなたが決めたものでもありません。

一体、誰が電車の中で化粧してよいとか、化粧をしてはいけないとか決めたのでしょうか。

これを決めたのは「歴史」です。パブリック空間に要求される行動様式が積み重なって「文化」が形成されます。

当然ですが、「歴史」や「文化」は国の違い、国が形成されてからの期間等に影響を受けます。
それぞれの国ごとに要求されるパブリック空間の行動様式は異なります。

もし「電車の中で化粧をしたとしても、誰にも迷惑をかけていないからいいじゃない」と主張した場合には、「電車の中で化粧をしてよいかどうかは俺様が決める」とほぼ等しいことを宣言していることになります。

ファーイースト国際特許事務所では、もっと「歴史」や「文化」に対して謙虚になり、これらを学習して身につけることが求められます。


ファーイースト国際特許事務所との相性

あなたはこれまで特許事務所に勤務したことがありますか。
複数の事務所に勤務した経験があるなら、あなたに合う事務所もあったでしょうし、合わなかった事務所もあったと思います。

これは特許事務所ごとにカラーがあるため、そのカラーにあなたの感性が合うかどうかによって、職場として働きやすいと感じるか働きにくいと感じるかの違いがでます。

これらの違いが出る要因の1つに、あなた自身の内部にある判断基準のセットが、就職した先の特許事務所の判断基準のセットと合致していない、という問題があります。

あなたの中には、「こうしなければならない」という基準と、「こうするに越したことはない」という判断基準のセットが事案ごとに頭の中に入っています。

例えば、これから船に乗って太平洋に乗り出すとします。

このとき、一緒に乗船するメンバーの中に「飲料水と海水とは混ぜないことに越したことはない」とか、「燃料タンクのガソリンと軽油とは混ぜないことに越したことはない」といった判断基準を持つ人が混じっていたらどうでしょうか。

飲料水に海水が入っていると飲めたものではありませんし、また燃料タンクのガソリンと軽油とを間違えて入れた場合には最悪の場合、エンジンが炎上します。また炎上しなくてもエンジンをオーバーホールしなければならない状況に追い込まれる場合があります。

一緒に仕事をしていてこんなことが生じるとは信じがたいことですが、このような問題が顕在化するのは、個人の判断基準のセットが組織の求めるものと違っているからです。

就職先の判断基準のセットとあなたが現在持っている判断基準のセットとの間にズレがない場合には働きやすい職場であると感じるでしょう。

逆にこの判断基準のセットにズレがある場合には、ずいぶん働きにくい職場であると感じることでしょう。

例えば、特許明細書に対して、あなたが「特許明細書には誤字脱字が含まれないことに越したことはない」と考えていた場合はどうでしょう。

通常、特許事務所では「特許明細書には誤字脱字が含まれてはならない」と考えていますので、仮にあなたが「特許明細書には誤字脱字が含まれないことに越したことはない」と考えていたならば、上司から誤字脱字がある度に叱られることになります。そして改善が見込まれなければ早晩特許事務所から追い出されることになります。

誤字脱字の場合はわかりやすいですが、これ以外にもあらゆるシーンで判断基準のセットが問題になる場合があります。

しかし、この判断基準のセットは、あなたが今の年齢になるまでに何年もかけて形成されてきたものですので、簡単には変更できなくなっています。

通常は、自分自身の判断基準のセットを変更する替わりに、職場を変えることを選択します。

自分を変えるのではなく自分の置かれている環境を変えようと行動したならば、確率論でしか良い職場に行き当たらないことになります。

もし今後、知的財産権の世界で長く働きたいと考えているのであれば、判断基準のセットを環境にあわせて入れ替えることのできる柔軟性を持つ必要があります。

これからの知的財産権の世界で生き残っていけるのは、頭が良い人でも、経験を積んだ人でもありません。環境の変化に合わせて自在に自分を変えていくことのできる人です。

こうした柔軟性こそがファーイースト国際特許事務所のメンバーに求められるのです。


最後に

いかがでしたか?
ここまでお読みになって、ファーイースト国際特許事務所について「おもしろそうだ」「もっと知りたい」「ぜひ働いてみたい」と思われた方は、以下の情報をお読みいただき、ご連絡またはご応募ください。

「興味はあるが、自分にはちょっと無理かもしれない」と思われた方も、ぜひ一度トライしてみてください。

あなたのご応募を心よりお待ちしています。


求人情報


事務所名
ファーイースト国際特許事務所


仕事内容
ファーイースト国際特許事務所

【弁理士、弁理士志望者(正社員)】

国内および海外の特許出願、実用新案登録出願、意匠登録出願、商標登録出願、中間処理、審判、訴訟等に関する業務(未経験者は丁寧に指導します)

【事務スタッフ(正社員)】

国内特許商標期限管理、PCT・マドプロ・海外出願の期限管理、海外事務所との連絡、海外出願に関する事務全般(未経験者は丁寧に指導します)


応募資格

【弁理士、弁理士志望者(正社員)】

(1)特許部門
資格:弁理士または弁理士志望者
学歴:理系大学卒業、理系大学院修士修了
技術分野:化学、材料、建築
特許事務所における明細書作成経験を有する方
特許事務所における明細書作成経験のない未経験者は学歴不問。未経験者は長期勤続によるキャリア形成を図る観点から35歳位まで。

(2)商標部門
資格:弁理士または弁理士志望者
学歴:大学卒業、大学院修士修了

【事務スタッフ(正社員)】

社会における勤務経験3年以上の方が対象です。特許事務所または法律事務所での勤務経験を有する方優遇。学歴不問
社会における勤務経験が3年未満の方は学歴不問。社会における勤務経験が3年未満の方は長期勤続によるキャリア形成を図る観点から30歳位まで。

【商標技術スタッフ(正社員)】

新卒または大学卒業から3年以内の方が対象です。商標の業務に関心がある方優遇。


勤務場所
東京メトロ日比谷線 小伝馬町 徒歩3分
*2013年5月1日から事務所の場所が中央区日本橋本町郵便局と同じビルに移転しました。


勤務時間
9:30-18:30


休日・休暇
完全週休2日制(土、日、祝祭日)、年末年始休暇、夏期休暇、慶弔休暇、有休休暇


給与・賞与
経験及び能力を考慮し、当所規定により厚遇
昇給年1回、賞与年2回


待遇・福利厚生
社会保険完備、定期健康診断、交通費支給(上限あり)


応募方法
履歴書・職務経歴書を郵送ください。追ってこちらから連絡します。


応募連絡先

〒103-0023
東京都中央区日本橋本町4-14-2 第2カワイビル3階
ファーイースト国際特許事務所
採用担当:飛田 聡子
電話:03−6667−0247


事務所情報
事業内容 国内外における特許・実用新案・意匠・商標の出願、鑑定、訴訟、コンサルタント等
創業 2004年4月

コミュニケーション力があり、明るくて元気、前向きな方が集まっている事務所です。事務所設立以来、リーマンショック、震災等の影響を受けず右肩上がりの堅実な成長を続けています。


award