グラフで見る商標登録の期間(平成22年1月5日(2010.1.5)発行の商標公報1487件分)
グラフの横軸は時間(月数)を示し、縦軸は実際の商標登録件数を示す。出願日が横軸の原点になっている。
グラフを見てみると、二本の棒グラフが一対になってデータを示していることがわかる。一対の棒グラフのうち、右側の濃い方が令和2年1月7日(2020.1.7)のデータである。左側の薄い方が10年前の同時期のデータである。
出願日から登録までの実績値
- 令和2年1月7日(2020.1.7)発行の商標公報
- 商標登録番号の範囲:4470873〜6205383
- 対象の登録商標件数:2180
- 出願から登録までの平均:11.5ヶ月
- 登録までの最小期間:1.0ヶ月
- 登録までの最大期間:40.3ヶ月
- 平成22年1月5日(2010.1.5)発行の商標公報
- 商標登録番号の範囲:5282846〜5284332
- 対象の登録商標件数:1487
- 出願から登録までの平均:9.2ヶ月
- 登録までの最小期間:23日
- 登録までの最大期間:49.4ヶ月
なお、ここで示されるグラフは、特許庁の審査に合格した登録案件のみを集計したものであり、最終的に審査に合格できなかったもの、例えば登録料を払わず却下されてしまったもの等を含まない。
このため、特許庁の審査官の見解と意見が分かれて拒絶理由通知等の対応に時間がかかった案件、つまり、心理的になかなか結論がでないと感じるもののうち、最終的に拒絶になったものがデータの中に含まれない。
登録までの期間は10年前と比べて遅くなっている
上記のグラフのうち、色が薄い方が10年前のデータである。これに対し、色の濃い右側が現在のデータである。
色の薄い方は左側にかたまってあり、色の濃い方は右側にかたまってあることから、現在の方が登録までの期間がおそくなっていることは一目瞭然である。
なお、10年前は全体的な登録までの期間は短かった反面、登録までの期間が2年も3年もある案件が、グラフで目立つほど存在する。この長期未決案件により、平均値の数字としてはそれほど10年前と現在とは違わないと感じるかもしれない。
けれども10年前は早い段階で登録までの決着がついているので、体感時間としては、10年前よりも現在の方が長く感じると思う。