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特許・商標で稼ぐ人がやっている「権利の先」


東京FMの番組「アポロンの秘密」に出演し、特許や商標について話す機会をいただきました。そこでお伝えしたのは、「権利を取るだけでは、特許の収益化は進まない」という現実です。

この記事では、権利を収益につなげる道筋と、成功に欠かせない心構えや具体的な行動についてまとめます。

1. 出演報告:TOKYO FM「アポロンの秘密」に出演しました(2014年6月25日)

写真は、半蔵門にあるTOKYO FM本社で番組の収録をする平野泰弘弁理士の様子を撮影したものです。

東京FMで放送されているFMラジオ番組「アポロンの秘密」に出演し、番組内で特許や商標のお話をしました。私の出演部分は、6月25日(水)13時からの放送で紹介されました。

2. 権利を取るだけでは稼げない:特許・商標は”スタート地点”

特許権や商標権を取得しても、それだけで誰かがお金を払ってくれるわけではありません。権利そのものは大切な資産ですが、収益は「売る」「使ってもらう」「契約する」といった仕組みを設計して初めて生まれます。

権利取得から収益化までの流れを整理すると、次のようになります。

最初の作業は、アイデアを整理し、誰のどんな課題を解決するのかを明確にすることです。そのうえで先行技術や既存の名称を調べる類似チェックを行い、特許または商標の出願に進みます。

出願後は試作と検証を重ねて改善を続け、並行して売り先や提携先を探していきます。契約段階ではライセンスや販売などの形態を決め、最終的に収益化へとつなげていきます。

商標は、ブランドを育てる土台になります。名称が統一されると、売り込みの言葉も揃い、信用を積み上げやすくなります。

3. 稼いでいる人はビジネスの才覚がある:権利を”お金の流れ”に接続する

特許や商標で収益を上げている方には、共通してビジネスの才覚があると感じています。権利取得で満足せず、「誰に・何を・いくらで・どう届けるか」を考え、その目的のために権利を活用しているのです。

特許であれば、自社で製品化するだけでなく、他社に使ってもらうライセンス供与も選択肢になります。

商標であれば、名称を統一してブランド認知を積み上げていく発想がカギになります。

4. 一発逆転ではなく”多数の試行”の中で当たりが出る

特許で稼いでいる方であっても、「一つの発明で大成功した」という人は少ないというのが実感です。たくさんの発明のうち、ようやくどれかが花開くというケースがほとんどです。

商品開発を進め、開発品を50社以上に売り込み、全部断られた方もいます。成功と不成功の差を突き詰めると、「成功する前に諦めたか、諦めなかったか」に行き着くと感じています。

5. 成功に欠かせない3つの心構えと行動

1)悪く言われてもへこまない根性

断られても、その理由を改善材料として受け止める姿勢を持ちたいところです。売り込みはすぐに成果が出ないこともあります。断られ続けても諦めずに続けた人がいます。諦めた時点で、そこから先の前進は止まってしまいます。

今日から実践できることとして、断られた理由をメモし、共通点を3つにまとめてみてください。「○社に提案する」と回数目標を決め、自分の提供する価値を1行で言えるようにしておくと商談が前に進みやすくなります。誰の何をどう楽にするかを端的に伝えられるようにしておきましょう。

2)ころんでもタダでは起きない図太さ

ダメ出しを”次の情報”に変える姿勢を持ちましょう。商品に対して全面的にダメ出しされても、そこで引き下がらず、次につながる質問を投げかけます。「では、どこに行けば、この商品を扱ってもらえそうでしょうか?」と聞いてみるのです。

今日から実践できることとして、質問テンプレートを用意しておきましょう。「ネックは何ですか?」「改善点はどこですか?」といった問いです。「紹介できる先はありますか?」と一言だけでも聞くようにし、得た情報を次の提案資料に反映させていきます。

3)悪徳業者のカモにならない注意

焦りを感じるときほど「確認→相談→判断」の順序を守ってください。売れない状況では、藁をも掴みたい心理になりがちです。その弱みを狙って、企業への推薦状をうたって高額請求をしたり、法外な紹介料を求めたりする相手が近づくこともあります。

今日から実践できることとして、企業に開発品をつなぐ人が現れても、料金と作業内容を書面で出してもらい、即決しないようにしてください。

口約束では進めず、契約内容(役務・金額・期間)を必ず確認します。迷ったときは、日本弁理士会等の公的機関が実施している無料相談で、まず状況を整理するのがお勧めです。

6. 悪徳業者への注意:心理・典型パターン・回避策

開発に時間もお金もかけたのに成果が出ないと、「何でもいいから前に進みたい」と焦りが強くなります。これは自然な心理ですが、冷静な比較判断が難しくなる状態でもあります。

典型的なパターンを挙げると、「すぐ大手に通せる」など根拠の薄い成功話で期待をあおる、役務の中身が曖昧なのに費用だけ先に求める、迷っているところに即決を迫る、といった手口があります。

回避策としては、最初は公的機関の無料相談を積極的に活用してください。ネットで「日本弁理士会 無料相談」と検索すると、日本弁理士会が主催する無料相談会の情報が見つかります。

日本弁理士会のような公的機関であれば、相談しても秘密が外部に漏れる心配はなく、無料で親身に相談に乗ってもらえます。「本当にお金をかけて前進すべきかどうか」を判断するための貴重なアドバイスも得られます。

7. よくある質問:特許を取れば自動的に儲かる?

Q. 特許を取れば、勝手に売れて儲かりますか?

A. 自動的には儲かりません。取引・販売・ライセンスなどの設計があって初めて、権利が「お金の流れ」に結びつきます。

8. まとめ

権利取得だけでは収益化できません。特許・商標はスタート地点です。

収益を上げている方は、権利をビジネスに接続しています。ライセンスの活用や、商標によるブランド構築がその具体例です。

一発逆転よりも試行回数がものを言います。諦めない工夫が結果の差を生みます。

困ったときほど無料相談で状況を整理し、悪徳業者を避けてください。

9. 次の一歩:無料相談の探し方と相談前の準備

無料相談の探し方

ネットで「日本弁理士会 無料相談」と検索し、開催情報を確認してください。

相談前に準備しておきたいこと

アイデアや商品の概要として、誰のどんな課題を解決するのかを整理しておきます。これまでの検証や売り込みの記録があれば、反応や断られた理由もまとめておくと役に立ちます。収益化の希望として、自分で販売したいのかライセンス供与をしたいのかを明確にしておきましょう。予算感と希望スケジュールも伝えられるようにしておくと、相談が早く前に進みます。

弁理士相談前に、他人に発明内容を話さないこと

発明は、未だ世の中に知られていないことを条件に特許されます。他人に説明したり、ネットで公開してしまうと、原則特許を取ることができなくなります。

早めに弁理士に相談しましょう。

ファーイースト国際特許事務所
所長弁理士 平野 泰弘
03-6667-0247

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