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自分で商標検索する方法|J-PlatPatの使い方と検索結果の読み方

1. 自分で調べられること、検索だけでは決まらないこと

自分自身で先行商標を検索することはできます。商品名や店名の候補を考えたら、無料の特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)で、同じ名前や似た読み方の出願・登録を調べてみてください。検索で見つかった商標は、どの商品・サービスについてのものかも確認します。

ただし、「ヒット件数0件」は、商標登録できるという判定ではありません。検索条件から漏れた商標や、まだデータベースに反映されていない出願もあります。誰の商品かを見分ける目印にならない言葉など、先行商標との関係以外に登録を認められない理由もあります。

本記事の14枚の画面は、2017年の公開時に掲載した旧画面です。操作の流れを説明する資料として残していますが、現在の画面配置やメニュー番号とは異なります。現在の検索項目は、特許庁の「商標を検索してみましょう」を参照してください。

2. J-PlatPatで名前を検索し、個別の情報を開く

現在は「商標検索」で「出願・登録情報」を対象に検索できます。読み方を調べる場合は「称呼(類似検索)」を選び、全角カタカナで入力します。文字で探す「商標(検索用)」も使い、漢字、ひらがな、カタカナ、アルファベットの表記を変えて確認します。

以下の旧画面は、入口から検索結果の詳細を開くまでの流れです。最初にJ-PlatPatを開きます。

旧画面では「商標を探す」を選び、調べたい名前を検索欄に入力していました。現在は上記の検索項目を選んでください。

検索すると該当する件数が表示されます。件数だけで終えず、一覧へ進みます。

一覧から出願番号や登録番号を開くと、商標ごとの情報を読めます。

出願番号・出願日、登録番号・登録日、権利者、商標の表示、称呼、指定商品・指定役務、類似群コードを確認してください。登録が現在も有効か、出願が審査中なのかも見ます。過去に存在した登録と、現在効力を持つ権利を同じ扱いにはできません。

名前が似ているものを見つけたら、番号と検索日を記録しておくと、後で相談するときに同じ情報を確認できます。検索した読み方や、絞り込んだ条件も一緒に残してください。

3. 商品・サービスを確認してから、読み方を広げて調べる

商品・役務名検索で類似群コードを確認する

商標は名前だけでなく、何に使うかを併せて調べます。「商品・役務名検索」で自分の商品・サービスに対応する表示を探し、区分と類似群コードを確認してください。類似群コードは、審査で商品・サービスの類似関係を調べるための手掛かりです。

旧画面では、トップから商標のメニューを開いていました。

続いて「商品・役務名検索」を選択します。旧画面にある「6.」という番号を、現在の画面で探す必要はありません。

検索語には、例えばココア、鉛筆、美容院などを入れます。「飲料」「文房具」「店名」といった大きな括りで思いついた場合も、実際に売るものや提供するサービスを具体的にして探してください。美容院なら、店名そのものではなく、美容などのサービスが調査対象になります。

検索結果の件数が表示されたら、一覧を開きます。

一覧から自分の商品・サービスに対応する表示を選び、類似群コードを控えます。単に言葉が似ているだけの項目を選ばず、表示が指す内容まで確かめてください。

例えば織物製ハンカチは17B01です。旧本文に記載した「ハンカチ(19B38)」は誤りのため訂正しました。講習会を開く場合も、知識を教えるサービスなのか、セミナーを手配・運営するサービスなのかで確認する表示が変わります。セミナーの手配及び運営の類似群コードは41A03です。これらの表示とコードは、特許庁の2026年版の対応表にも掲載されています。

区分の番号が違えば非類似、同じなら類似と決まるわけではありません。同じ区分に非類似の商品が入り、別の区分に類似する商品・サービスが入ることもあります。類似群コードの役割は、特許庁の解説をご参照ください。

称呼の検索と文字の検索を組み合わせる

商品側を調べたら、商標の検索へ戻ります。旧画面では「商標出願・登録情報」というメニューを使っていました。

旧画面では検索項目に「類似群コード」を選び、先ほど控えたコードを入力しています。現在も、商品・サービスによる絞り込みに類似群コードを使えます。

次の旧画面では「称呼(単純文字列検索)」へ読み方を入力しています。ただし、この検索だけで類似する商標を調べ尽くしたことにはなりません。現在の「称呼(類似検索)」を使い、複数の読み方が考えられる名前なら読みを変えて検索してください。

検索結果がゼロでも、条件を狭くしすぎていないかを見直します。下の旧画面の件数は、そのときの入力条件に対する結果です。出願すれば登録されるという意味ではありません。

似ているかの判断は、見た目である外観、読み方である称呼、言葉から受ける意味である観念などを総合して行います。「メリット」と「カリット」のように一文字が違う例でも、文字数だけで類似・非類似を決めることはできません。音の違いがどこにあるか、見た目や意味、使う商品との関係まで検討します。

4. 自分で調べた後、専門家へ確認したい場面

似た名前が見つかったとき、同じ読みで複数の表記があるとき、ロゴの図形も守りたいときは、検索結果の読み取りが難しくなります。出願前の調査では、先行商標に加えて、商品の普通名称や品質の説明だけになっていないか、公序良俗に反するものではないかなども確認します。

商標の類似を区分と読み方だけで決めることも、審査を「30項目」の固定チェックで済ませることもできません。特許庁の商標制度の概要と登録にならない商標の説明は、自分で確認するときの参考になります。

相談時には、名前・ロゴ、商品やサービスの具体的な内容、使い始める時期、調べた商標の番号をお伝えください。既に販売中なら、商品写真や販売ページもあると、登録を目指す範囲と実際の使用を照らし合わせられます。

当事務所では商標の無料調査を受け付けています。商標の調査・相談フォームからご連絡ください。出願を依頼する場合の費用は料金案内で確認できます。実務経験10年以上の弁理士・弁護士が直接担当します。

なお、旧本文の「創立14年目・年間商標登録信任代理数1,000件以上」は2017年掲載時の紹介です。現在の創立年数や年間取扱件数を示す数字ではありません。

5. 海外の商標を調べるときのデータベース

日本の商標を調べた結果だけでは、外国で同じ名前を使えるかは分かりません。販売先や出店先の国・地域を決め、その国での権利を調べます。元の記事で紹介したFOPISERとTMviewも、海外の情報を探す入口になります。

特許庁の外国特許情報サービスFOPISERでは、一部の国・地域の商標情報も提供されています。どの国をどの時点まで収録しているかは、同サービスの検索可能範囲を確かめてください。

TMviewは、参加庁の商標情報を横断して調べる無料の検索サービスです。EUIPOなどが協力する仕組みはTM5の案内で説明されています。画面の表示言語を変えられても、日本語のキーワードだけで外国語の商標をすべて拾えるとは限りません。

海外の検索でも、収録範囲や情報の反映時期、現地での読み方・意味を考えて調べます。出願や使用を決める前に、対象国の最新の登録情報と制度を確認してください。

6. 商標検索でよくある質問

Q1. 同じ名前がゼロ件なら登録できますか?

ゼロ件だけでは判断できません。読み方や表記を変えた検索、商品・サービスとの関係、情報反映の時間差を確認します。先行商標がなくても、商品の説明にすぎない言葉などは登録が認められないことがあります。

Q2. 商品の区分を変えれば、同じ名前を登録できますか?

区分番号を変えるだけでは解決しません。商品・サービスが類似していれば、別の区分でも先行商標が問題になります。実際に使う商品を離れて区分だけ選ばないでください。

Q3. 称呼検索だけでロゴも調べられますか?

読み方の検索だけでは図形を調べきれません。ロゴに含まれる文字と図形のそれぞれを調査し、組み合わせた見え方も検討します。

Q4. 古い画面と現在のメニューが違うときはどうしますか?

本記事の画像は2017年の旧画面です。現在の操作は、特許庁の検索案内とJ-PlatPatのヘルプを確認してください。旧画面の番号やボタンの位置をそのまま追わないでください。

Q5. 自分で検索してから相談してもよいですか?

はい。検索した名前、読み方、類似群コード、見つかった出願・登録の番号をお知らせください。商品やサービスの内容と一緒に確認すると、調査の不足や気になる先行商標を具体的に検討できます。

ファーイースト国際特許事務所
所長弁理士 平野 泰弘
03-6667-0247

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