ビジネスを立ち上げる準備をしている仲間同士で、信頼関係を築きながら進めているとしましょう。しかし、もし仲間の一人が裏切り、独断でみんなで使うはずの商標を自分だけで特許庁に登録してしまった場合、法律的にはどうなるのでしょうか?
商標登録を維持するための重要なポイント
商標登録が完了し、商標権が発生しても、その権利は安全とは限りません。商標登録が無効化されたり、取り消されたりして商標権がなくなってしまうリスクがあるのです。
使用状況を理由に抹消されることも‐取消審判
1.登録商標の使用
事業者が市場において勝ち残るには需要者に商品やサービスを購入してもらう必要があるところ、事業者は優れた商品やサービスを提供するため研究開発活動を行う一方、マーケティング活動を行い需要者に自社の商品やサービスを知ってもらうよう努めることになります。こうしたマーケティング活動の一環としてブランド戦略が存在します。商標登録出願も、ブランド戦略を前提として、需要者に自社の商品やサービスを選んでもらうために行うものであり、登録商標は自社の商品やサービスの目印として使用されることを前提としたものです。