索引
- 初めに
- (1)野球靴の商標登録で2020年の一年だけで前年度比1200件約5000万円分のスポーツ以外の靴の権利入れ忘れが発生
- (2)本当に野球靴等の特殊な靴だけの権利に絞る必要があったのか
- (3)特許庁申請前にプロと必ず相談すること
- (4)まとめ
初めに
2020年発行の商標公報を調べてみると、その年に商標登録された商標権の中に、不自然な権利取得状況を見ることができます。
具体的には商標登録のプロが権利申請したなら起こすはずのない権利漏れをあらゆる分野で観測することができます。しかもその数が半端なくて500件、1000件単位で見つかります。
本来なら最初に特許庁に提出した願書に記載しておけば、無料で権利範囲に含めることができたのに、まるであえて権利範囲から外したかのようなざるの様な権利取得漏れが、2020年になって、急に見つかります。
今回は野球シューズ等のスポーツ用シューズの商標登録について、権利範囲にそれ以外の靴を指定し忘れた事例を取り上げます。