商標登録されている「FIRST AIRLINES」で仮想現実の旅を〜池袋国際空港から海外の都市へ

無料商標調査 商標登録革命

(1)バーチャル・リアリティ(VR)で満喫する海外の街

(1–1)池袋のビル内で体験する上空8,000メートルの世界

池袋駅から徒歩5分。立ち並ぶビルのなかの1つに池袋国際空港はあります。
8階でエレベーターを降り、搭乗手続きをすませてなかに入ると、そこには機内を再現した空間が広がっています。 

ファーストクラスとビジネスクラスの全12席がゆったりと並び、元客室乗務員(CA)の指導を受けたクルーによる本格的なサービスが受けられます。

現在、池袋国際空港からは、フランス、イタリア、ニューヨーク、ハワイの4カ所への就航が行われており、約100分間のフライトを楽しむことができます。

NYへの飛行・イメージ画像

(1–2)映像・音響・食で味わい尽くす旅の魅力

バーチャル・リアリティ(VR)による特別な旅の体験

機内では、実際に航空機で使用されていた豪華なシートに座り、旅が始まる瞬間を待ちます。

やがて出発の時間を迎えると、エンジン音が響き渡り、シート横のモニターには滑走路が映し出されます。
離陸時にシートが振動するなど、臨場感あふれる演出によって、実際に飛び立つような感覚を味わうことができます。

その後、座席では、旅の目的地である街の風景をVRで楽しめ、ここでしかできない最先端の旅を体験することが可能です。

豆知識

バーチャル・リアリティ(VR)とは?

数年前から広く知られるようになってきたVRは、専用の機器を頭部に装着して鑑賞するものです。
上下左右、360度見渡すことのできる映像と、鮮明な音によって、実際にその世界にいるような感覚を味わえます。

ただ、バーチャルの世界に没頭できると高い人気を得ている一方で、人によっては車に酔ったような感覚になるため、利用する際には注意が必要です。

VR体験・イメージ画像

多彩な演出で、旅先の魅力を堪能

機内ではVRのほか、壁に投影されるプロジェクションマッピングや、現地の暮らしを紹介する中継動画などもあり、さまざまな旅の楽しみを堪能できます。
そのため、訪れたことのない国であっても、身近に感じることが可能です。

また、ここで提供される機内食は、旅の大きな魅力となっています。
一流シェフの手によるコース料理は、訪れる国にちなんだメニューとなっており、本物のCAさながらの給仕を受けながら、優雅に味わうことができます。

「FIRST AIRLINES」への搭乗は、完全予約制となっており、日によって就航先が異なっています。
詳細は、以下のホームページで確認できます。

チェックしてみましょう

 「FIRST AIRLINES」http://firstairlines.jp/index.html

客室乗務員・イメージ画像

(1–3)「FIRST AIRLINES」の商標登録

「FIRST AIRLINES」は、経営会社の代表者によって商標登録されています。

FIRST AIRLINES(商標登録 第5984259号)

  • 権利者:阿部宏晃
  • 出願日:2017年2月21日
  • 登録日:2017年9月29日

区分は以下の通りです。

  • 第41類「興行の企画・運営または開催(映画・演芸・演劇・音楽の演奏の興行およびスポーツ・競馬・競輪・競艇・小型自動車競走の興行に関するものを除く)、娯楽施設の提供、仮想現実(バーチャルリアリティ)空間における疑似体験をさせる娯楽施設の提供」
  • 第43類「飲食物の提供」

ローマ・イメージ画像

(2)新たな注目分野だからこそ重要な商標登録

(2–1)トラブルを未然に防ぐために

「FIRST AIRLINES」のように、コンピューターを駆使した施設は、今後、ますます増えていく可能性があります。このように新たに生まれ、注目される分野は、商標として登録する必要性も増します。

業績が好調であればあるほど、他者がよく似た業務を始めることも考えられるでしょう。また、第三者によって自身の権利を侵害されたり、トラブルに巻き込まれる可能性も否定できません。

そのような状況を避けるためにも、早めに商標登録をして、自身の権利を守る必要があります。

膨大な時間と労力をかけて始めた新しい事業を、誰かに邪魔されたくないよね。

問題が起こる前に、あらかじめ備えておくことが大切なんだね。

こぼれ話

海抜251メートルの展望台で体験できるVR

池袋には、そのほかにもVRを体験できる施設があります。
2016年4月、池袋のランドマークであるサンシャイン60の展望台は、大幅なリニューアルを行い、「SKY CIRCUS サンシャイン60展望台」として生まれ変わりました。

「体感する展望台」を目指す「SKY CIRCUS」の目玉となっているのが、VRを駆使した体験型コンテンツです。

人間大砲型マシンに乗り込む「TOKYO弾丸フライト」は、展望台から発射され、未来の東京の空を飛んでいる感覚が味わえるアトラクションです。
そのほか、ブランコのようなコースターに乗って池袋の上空を駆け抜ける「スウィングコースター」や、アクション映画のように、超高層ビルの屋上で敵を銃で撃ち落とす「SKYエスケープ〜高所恐怖体験〜」があります。

詳細は、以下のホームページで確認できます。

チェックしてみましょう

 「SKY CIRCUS サンシャイン60展望台」
 http://www.sunshinecity.co.jp/campaign/cp/vr

この「SKY CIRCUS」は、株式会社サンシャインシティによって、商標として登録されています(商標登録 第5751637号)。

(3)商標が映し出す時代の移り変わり

(3–1)人々の暮らしと密接にかかわる商標

日本で商標登録の制度が始まったのは、明治時代。
それ以前、鎌倉時代や江戸時代にも、商店の屋号や取り扱った商品を示す目印として、商標は用いられてきました。

けれどその頃は、仮想現実を楽しむ「FIRST AIRLINES」のような施設が商標登録される時代など、きっと誰も想像できなかったでしょう。

時代は、時に人々の想像を超えて急速に移り変わっていきます。そして、それに伴い、流行や必要とされるものも変化していきます。ほんの10年前、20年前であっても、ここまでスマートフォンやSNSの浸透する社会を思い描くことは、難しかったのではないでしょうか。

そして、このような社会の変化は、登録される商標にも反映されます。
もし、これまで登録されてきた商標を年代順に並べていったら、その時々の社会の風景と、それが移り変わっていく様子がはっきりとわかることでしょう。

人々の生活や仕事と密接にかかわる商標は、時代を映し出す鏡でもあるのです。

(4)まとめ

最先端ともいえるバーチャル航空施設。
そこでの仮想現実の旅を紹介しながら、商標がそれぞれの時代のリアルな日常と結びついたものだと感じるのも、不思議なことですね。

今後はどのようなものが開発され、世のなかに広まっていくのでしょうか?
きっといまの私たちでは、思いもよらないものも登場してくるのでしょう。
商標は、それら多くのものに寄り添い、この先もずっと人々の権利を守り続けていくものなのです。

ファーイースト国際特許事務所
所長弁理士 平野 泰弘
03-6667-0247

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