20年以上前に弁理士として独立して駆け出しの頃、私のクライアントが米国の大手企業から商標登録に関する攻撃を受ける事例がありました。
相手は誰もが知る有名企業で、圧倒的な物量で私たちを圧倒しようとしました。
しかし、私たちはその攻撃に対してクライアントと共に全力で立ち向かい、最終的に特許庁の審判判断でクライアントの全面勝利を勝ち取りました。
この戦いは、まさに象と一寸法師の闘いでした。
巨大な米国企業に対し、日本の中小企業が正論を貫き、物量に屈することなく勝利を収めたのです。
勝利の通知が事務所に届いたとき、私は緊張と期待で胸がいっぱいでした。
送達された謄本を開け、こちらが勝ったことを示す表示を見たとき、本当に嬉しく、そしてほっとしました。きちんと論理を貫けば、日本の中小企業でも巨大企業に勝てることが証明できたのです。
この結果をクライアントに報告した際、彼らの喜びは私にとって何よりの宝ものでした。このような成功体験があるからこそ、弁理士としての仕事はやめられません。
当時の事例は、ファーイースト国際特許事務所の歴史に残る一つの転換点にもなっています。
ファーイースト国際特許事務所
所長弁理士 平野 泰弘
03-6667-0247