商標登録するタイミングはいつがベストか?(その2)

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はじめに

商標登録のベストなタイミングはいつか——結論を先に言えば、「こちらの商標が他社に登録される前」です。

商標は「先願主義」、つまり先に特許庁に出願した者に権利が与えられます。後から取り返そうとしても、多額の費用がかかるか、そもそも取り返せないケースもあります。

この記事では、商標登録のメリットを確認したうえで、出願のタイミングを判断するためのポイントを解説します。

商標登録で得られるメリット

2-1. 法的保護を受けられる

商標登録は、自社のブランドや商品を法的に守る手段です。登録しておけば、他社が同じまたは類似の商標を使った場合に、法的措置を取れます。

2-2. ブランドの信頼性が上がる

登録された商標は一定の知名度を持ち、消費者に信頼感と安心感を与えます。「登録済み」という事実が、ブランドへの信頼を後押しします。

2-3. 競合他社との差別化

商標登録によって、自社の商品やサービスが他社と一線を画す存在になります。消費者が商品を選ぶときの目印として機能します。

2-4. 新規顧客の獲得につながる

消費者は登録された商標を見ると、信頼性の高いブランドだと認識しやすくなります。新規顧客の獲得やリピーターの増加にもつながります。

2-5. 将来の事業拡大に備えられる

将来、新しい商品やサービスを展開する場合にも、先に商標登録をしておけばスムーズに進められます。長期的な事業戦略を見据えて、早めに検討しておきましょう。

2-6. 商標権は財産になる

商標権は移転(売買)が可能です。数千万円、場合によっては数億円を超える額で取引された事例もあります。

本業で収益を上げつつ、ブランドを育てて商標権の価値を高める——本業とブランドの二本柱で収益化を目指す戦略も取れます。

商標登録を考えるタイミング

3-1. 早期出願のメリットとデメリット

商標登録で最も大切なポイントは、「特許庁に願書を提出した時点で権利者候補が決まる」ことです。審査期間の長短ではなく、出願の先後で決まります。

早めに出願すれば、他社による商標の先取りを防げます。登録が完了すれば、ブランドの確立や広告展開もスムーズに進みます。

特許庁には早期審査制度もありますが、早期審査を請求しても審査に合格しやすくなるわけではありません。また、事業がまだ固まっていない段階では、コスト面の負担も考慮してください。

3-2. 事業の成長段階に合わせる

事業が安定しており、今後の成長が見込める段階なら、早めの出願でブランドを固めるのが得策です。

一方、新規事業やスタートアップでビジネスモデルがまだ変わる可能性がある場合は、タイミングは慎重に見極めてください。特許庁では一度提出した願書の内容変更や追加を認めていないため、後から変更すると費用が増大します。

3-3. 他社の登録状況を調べる

同じまたは類似の商標がすでに登録されていないか、商標データベースで事前に確認してください。先に登録されていれば、自社の商標を変更する必要が出てきます。

3-4. 将来の事業拡大に備える

現在は小規模でも、将来の事業拡大を見据えて早めに商標登録しておけば、新商品や新サービスを展開する際にブランド保護の土台が整います。

繰り返しになりますが、早期審査制度は「遅れを挽回する」仕組みではありません。先に出願した者に商標権が与えられる——この原則を押さえておいてください。

登録を後回しにするリスク

4-1. 事業の安定化を優先する場合

スタートアップや新規事業では、まだ事業が安定していないこともあります。商標登録にはコストと時間がかかるため、事業の成長を優先して後回しにするケースもあるでしょう。

ただし、成功してから商標登録しようとしても、他社に先取りされる可能性があります。無名な時点こそ、簡単に商標登録できる利点があることを忘れないでください。

4-2. コスト面の考え方

事業の初期段階では資金が限られているため、登録を後回しにして初期費用を抑える判断もあり得ます。

ただし、商標登録のコストが「無駄」になるのは事業に失敗して撤退する場合だけです。事業を続けるなら、登録費用は回収できる投資と考えましょう。

4-3. 競合他社の動向に注意する

登録を遅らせた場合、競合他社が同じまたは類似の商標を先に登録するリスクが高まります。競合の動向やマーケット状況をよく見て判断してください。

弁理士・弁護士のサポート

5-1. 手続きには専門知識がいる

商標登録の手続きには、商標の選定、対象の商品・サービスの選定、書類作成、審査対応など、専門知識が求められる作業が含まれます。不備があると登録の遅延や無効化のリスクが生じます。

5-2. スムーズな登録のために

弁理士・弁護士は、商標の選定から書類作成、審査対応まで一貫してサポートできます。審査で意見が出た場合や他社との競合が発生した場合にも、的確なアドバイスを受けられます。

5-3. トラブルへの備え

類似商標との衝突や他社の登録との抵触など、意図しない問題が発生することもあります。弁理士・弁護士がいれば、法的な知見をもとに対応策を立てられます。

まとめ

商標登録のベストタイミングは、「こちらの商標が他社に出願される前」です。

相談の大半は「先に出願しておけば回避できた」ケースです。他社に取られた商標権を取り戻すには多額の費用がかかり、取り戻せない場合すらあります。

後手に回らず、先手で権利を確保しましょう。

よくある質問

Q1. 商標登録はいつすべき?

できるだけ早めの出願をお勧めします。早期審査制度はありますが、審査で優遇されるわけではありません。他社との競合を避けるためにも、事業が固まってきた段階で早めに出願してください。

Q2. 手続きにどのくらい時間がかかる?

ケースによりますが、出願から登録まで6ヶ月〜1年程度です。早めに手続きを始めることが、スムーズな登録につながります。

Q3. 登録を遅らせるリスクは?

他社に類似商標を先に登録されるリスクが高まります。ブランドの保護が遅れ、後から対処するほど費用がかさみます。

Q4. 費用はどのくらい?

出願する区分の数や弁理士への依頼の有無で変わります。特許庁の公式サイトで確認するか、弁理士に相談してください。ブランド保護と将来の成長を考えれば、投資する価値はあります。

Q5. 商標登録の有効期間は?

登録から10年間です。更新手続きを行えば、何度でも10年単位で延長できます。

ファーイースト国際特許事務所
所長弁理士 平野 泰弘
03-6667-0247

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ファーイースト国際特許事務所|弁理士 平野泰弘

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