通常、多くの製品は購入時に最も価値が高くなります。例えば、乗用車、バイク、自転車、テレビ、冷蔵庫、オーディオ機器、パソコン、オフィス家具、スーツ、バッグ、靴、マンション、時計などがそれに該当します。
これらは購入した時が最も価値が高く、時間が経つにつれ価値が下がっていきます。多くの場合、これらを下取りに出す際にその価値の低下を痛感するでしょう。
ブランドファッション、高級車などを価値ある資産と考える方も多いですが、実際にはこれらは一部の例外を除き、時間とともに価値が下がる「ゴミ」と同様です。さらに、ゴミを集めるほど、その維持管理にもコストがかかります。
多くの人はこのように価値が下がるものに投資していますが、あなたには異なる選択肢があります。
時間が経過するとともに価値が上がるものを身につけるのです。
一例として知的財産権が挙げられます。特許権や商標権などは、取得時の価値が低く、知られていないため価値を見出すのが難しいですが、市場で認められると価値が飛躍的に高まります。
特に商標権は、取得時の価値が低いものの、将来的にその価値が無限大に伸びる可能性を秘めています。
例えば、セブンイレブンやユニクロ、コカコーラなどの商標権は、今では計り知れない価値があります。
商標権はライセンスによる収益の創出や売却が可能で、10年ごとの更新によってほぼ永久的に保持できます。
一般的にブランドというと、高級車や高級ブランドのファッションを思い浮かべがちですが、商標権の真の価値は、現在価値のないものを手に入れ、将来に向かってその価値を無限大に伸ばしていくことにあります。
これがブランド化の本質です。このブランド化の本質をあなたは見逃していないでしょうか。
商標権は初めての投資時には価値が低いと感じるかもしれません。けれども商標権は、時間とともにその価値は計り知れないものへと成長する可能性を秘めています。
多くの成功したブランドは、この原理を理解し、その力を最大限に活用しています。
商標権が提供するのは単なる名前やロゴの保護の権利だけではありません。
それは、製品やサービスに対する消費者の信頼、認識、そして期待を象徴しています。
商標権を持つことは、市場における独自の位置を確立し、競合他社と差別化を図ることができるのです。
例を挙げるなら、ある一つのロゴが付いただけで、普通のTシャツが高級ファッションアイテムに変わることがあります。
これはそのロゴが持つブランド力によるものです。消費者はそのロゴを見て、品質やステータスを連想するのです。
さらに、商標権は、その所有者に対して独占的な権利を与えます。
これにより、市場での模倣品や偽造品から自身の製品を守ることができます。これは、ブランドの信頼性と価値を長期間にわたって保護する重要な手段です。
ブランド化のプロセスを通じて、企業や個人は、その価値を無限大に拡大させる機会を持っているのです。
このためには、商標権を取得し、適切に管理し、その価値を高める戦略が必要です。
商標権を持つことは、将来への賢明な投資であり、それを成長させることは、自身のブランド価値を高めることに他なりません。
株や不動産価格は個人の力ではいかんともしがたいですが、自分のビジネスを成長させることは努力やアイデア次第で可能です。
ファーイースト国際特許事務所
所長弁理士 平野 泰弘
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