(1)まずは「世界遺産検定」について知りましょう
2006年から行われている「世界遺産検定」は、これまでに約16万人が受験しています。最も難しいマイスターから、1〜4級までの各級があり、小学生から社会人まで8万人以上が認定されています。
世界遺産について学ぶことは、人類が長い歴史のなかで築いてきたものを保護し、未来に引き継ぐための第一歩となります。
実際に足を運ぶことは難しくとも、知識を深めることで、それぞれの国の文化やそこで流れた時間を身近に感じられるのではないでしょうか。
(1−1)進学や就職にも役立つ知識
「世界遺産検定」は2014年から文部科学省の後援事業になっており、大学入試や就職活動の際にその知識が評価されています。
また、旅行・観光業界やマスコミ業界などでは、実際に仕事に活用している人もいるようです。
開催予定は各級によって異なり、その他の詳細情報とともに、以下のURLで確認できます。
チェックしてみましょう
「世界遺産検定」 http://www.sekaken.jp
(1−2)「世界遺産検定」の商標登録
「世界遺産検定」は主催のNPO法人世界遺産アカデミーと、共催の株式会社マイナビによって商標登録されています。
「SEKAKEN 世界遺産検定」(商標登録 第5289275号)
特許庁の商標公報・商標公開公報より引用
出願日:2008年11月10日
登録日:2009年12月18日
(2)1200年の歴史を紐解く「京都・観光文化検定試験」
いまも多くの寺社や史跡の残る京都は、1200年という歴史を身近に感じられる街です。
国内外からの観光客の人気も高く、毎年、多くの人々が訪れています。
そんな京都の魅力を知り尽くすために行われているのが、「京都・観光文化検定試験」です。
(2−1)真の「京都通」を認定する検定
「京都・観光文化検定試験」の出題範囲は幅広く、歴史や伝統文化をはじめ、寺社や庭園、京料理や観光まで、京都に関するさまざまな事柄が取り上げられています。
2004年から行われ、このような地域をテーマにした検定試験のなかでは、特に高い人気を誇っています。
受験できる級は1〜3級まであり、年に1度、京都と東京で実施されています。
京都出身者以外の申し込みも多く、ここ数年では、毎回約7,000人が受験しています。
合格すると、京都の飲食店やホテル、美術館などで優待が受けられる特典があるのもうれしいですね。
2017年は12月10日(日)に実施される予定であり、詳しい情報は以下のURLで確認できます。
チェックしてみましょう
「京都・観光文化検定試験」 http://www.kyotokentei.ne.jp
(2−2)「京都・観光文化検定試験」の商標登録
「京都・観光文化検定試験」は、京都商工会議所によって商標登録されています。
「京都検定 京都・観光文化検定試験」(商標登録 第4883708号)
特許庁の商標公報・商標公開公報より引用
出願日:2004年9月3日
登録日:2005年7月29日
「京都・観光文化検定試験」(商標登録 第4959388号)
出願日:2004年3月12日
登録日:2006年6月9日
(3)あなたも鎌倉ファンの1人になる「鎌倉検定」
東京から電車で1時間ほどの距離にある鎌倉は、日本で最初の武家政権である鎌倉幕府のあった土地として知られています。
その立地のよさから日帰りで訪れる人も多く、週末やハイシーズンには多くの観光客でにぎわっています。
そして受験者が鎌倉の魅力を再認識し、「鎌倉ファン」となることを願って実施されているのが「鎌倉検定」です。
(3−1)多彩な魅力を再確認できる検定
江戸時代から人気の観光地だったという鎌倉は、豊かな自然に恵まれ、多くの名所や寺社があります。また、明治以降は多くの文学者や芸術家が居を構えたことで、独自の文化が育まれました。
このような背景があるため、「鎌倉検定」の出題範囲はとても広くなっています。
歴史や文化はもちろん、寺社や自然に関すること、日々の暮らしから観光、文学まで、鎌倉のさまざまな面が取り上げられています。
試験は1〜3級まであり、年に1度実施されています。
2017年は11月26日(日)に行われる予定であり、詳しい情報は以下のURLで確認できます。
チェックしてみましょう
「鎌倉検定」 http://www.kamakura-cci.or.jp/kamaken
(3−2)「鎌倉検定」の商標登録
「鎌倉検定」は、鎌倉商工会議所によって商標登録されています。
「鎌倉検定 鎌倉商工会議所」(商標登録 第5155068号)
特許庁の商標公報・商標公開公報より引用
出願日:2007年6月27日
登録日:2008年8月1日
(4)まとめ
今回、紹介したもの以外にも、このような検定試験を行っている地域はたくさんあります。
もしかしたらご自身の出身地や、これから訪れたい場所、印象に残っている旅先などでも実施しているかもしれません。
その土地の文化や歴史を知ることは、より旅を楽しむことや地域への愛着を深めることにつながります。
もし縁のある土地に検定試験があれば、ぜひ、挑戦してみてはいかがでしょうか?
ファーイースト国際特許事務所
所長弁理士 平野 泰弘
03-6667-0247