索引
（１）消費税のかかる費用、かからない費用
商標の出願から登録までにはいくつかの段階があり、それぞれで費用が発生します。これらの費用には消費税がかかるものとかからないものがあります。
まず、手続きを弁理士に依頼した場合、主に以下の2つの費用が発生します。
- 1. 特許庁へ提出する印紙代
- 2. 特許事務所に支払う手数料・報酬
このとき、1の特許庁への印紙代には消費税はかかりません。一方で、2の特許事務所への料金には消費税がかかります。
請求書にはこれらの費用がまとめて記載されていますが、詳細を確認すると、特許事務所の手数料・報酬のみに消費税が適用されていることがわかります。確認の際は、この点に注意してください。
（２）商標の出願から更新までの費用
商標登録の際に発生する消費税を理解するために、出願から登録、そして更新にかかる費用を確認しましょう。
商標登録の費用は区分数によって異なります。ここでは1区分の場合で説明します。
商標登録時の費用（1区分の場合）
出願時
- 商標調査料（ファーイーストなら無料）
- 特許庁印紙代（基本出願料）12,000円
- 出願時手数料（**消費税対象**）
意見書・補正書作成時
- 意見書・補正書作成・提出の手数料（特許庁から拒絶査定が届き、特許事務所に依頼した場合）（**消費税対象**）
登録時
- 特許庁印紙代（登録料）32,900円（10年分）
- 登録時手数料（成功報酬）（**消費税対象**）
更新時
- 特許庁印紙代（更新料）43,600円（10年分）
- 更新時手数料（**消費税対象**）
商標調査の料金や各手数料については、特許事務所ごとに異なります。特許庁への印紙代以外の費用には消費税が加算されることを覚えておいてください。
（３）商標権を譲渡する場合
商標権は他者に譲渡することが可能です。
この場合、商標権は特許権や意匠権などの知的財産権やノウハウとともに、事業として対価を得て行う資産の譲渡に該当するため、消費税の課税対象となります。
商標権の譲渡を検討する際には、この点に注意して手続きを進める必要があります。ご不明な点があれば、お気軽にお問い合わせください。
ファーイースト国際特許事務所
所長弁理士 平野 泰弘
03-6667-0247