(1)ブーム先駆けの地で堪能する絶品たまごかけごはん
(1-1)こだわりを追求できる「日本たまごかけごはんシンポジウム」
10月30日は「たまごかけごはんの日」ということをご存知でしょうか?
これは「日本たまごかけごはん楽会」(当時)によって決められたものであり、2005年に行われた第1回「日本たまごかけごはんシンポジウム」の開催日にちなんでいます。
たまごの一大生産地である島根県雲南市吉田町で行われたシンポジウムは、地元の企業・吉田ふるさと村によって企画されました。
その後、毎年10月に行われ、2016年には第12回目が実施されています。
来場者は「My箸」と「My丼」を手に、全国から集められたたまごと醤油、さらにトッピングから好きなものを選ぶことができます。
それらを吉田町産のコシヒカリの上にかければ、自分だけのたまごかけごはんのできあがりです。
ほかにも、名店のたまごかけごはんが味わえる出店コーナーやステージイベントも行われるため、おいしさを堪能しながら、楽しい1日を過ごすことができます。
「日本たまごかけごはん楽会」について
「日本たまごかけごはん楽会」は、第1回のシンポジウム開催時に設立されました。
2009年には、吉田ふるさと村によって商標登録されています(商標登録 第5217876号)。
その後、主催者名は「日本たまごかけごはんシンポジウム実行委員会」へ変更されています。
(1-2)たまごかけごはん専用醤油を開発
シンポジウムを企画した吉田ふるさと村は、たまごかけごはん専用醤油「おたまはん」を開発した会社で、近年のたまごかけごはんブームの火付け役ともいわれています。
また、たまごかけごはんの魅力が見直されたことで、ほかの多くの会社からも専用醤油が発売されています。いくつか購入して、食べ比べてみるのも楽しそうですね。
「おたまはん」(商標登録 第4921489号)
吉田ふるさと村の「おたまはん」は2006年に商標登録されています。
- 権利者:株式会社吉田ふるさと村
- 出願日:2005年5月25日
- 登録日:2006年1月13日
区分は以下の通りです。
- 第30類「しょうゆ、みそ、茶、コーヒーおよびココア、べんとう」など
(2)究極のたまごかけごはんが味わえる新商品
たまごかけごはんに関する商標は、ほかにいくつも出願・登録されていますが、ここでは玩具メーカーであるタカラトミーアーツの商品をご紹介したいと思います。
その名も「究極のTKG(きゅうきょくのたまごかけごはん)」。
特許庁の商標公報・商標公開公報より引用
これは食品系のおもちゃとなり、2017年10月に3500円で発売予定です。
去る7月12日に出願され、現在、審査待ちとなります(2017年9月5日現在)。
その性能の高さから、2017年6月に行われた「東京おもちゃショー」では、多くの来場者の注目を集めました。
使い方は、まず「究極のTKG」のなかに殻のままのたまごを入れて、ひと押しします。
するとたまごが割れ、白身と黄身にきれいに分けられます。
その後、スイッチを押すとミキサーに入った白身がかき混ぜられ、軽いメレンゲのような状態になります。
一方、黄身は小鉢に移動し、醤油づけにされます。
これらを熱々の白いごはんにかければ、できあがり。
実際に自分でつくるとき、メレンゲになるほど白身をかき混ぜるのは大変ですよね。
「究極のTKG」を使えば、スイッチを押すだけで、ぜいたくなたまごかけごはんが食べられます。10月に発売されたら、ぜひ味わってみては?
(3)まとめ
たまごかけごはんは、年齢や性別を問わず、多くの人に親しまれています。
広く世間に浸透しているため、商品やサービスが商標登録されているのもうなずけますね。
10月30日の「たまごかけごはんの日」には、それぞれのこだわりや好みを披露し合い、新しい食べ方に挑戦してみてはいかがでしょうか?
ひと味違ったたまごかけごはんに出合えるのも、楽しいことかもしれません。
ファーイースト国際特許事務所
所長弁理士 平野 泰弘
03-6667-0247