（１）バーチャル・リアリティ（VR）で巡る海外旅行の新体験
（1-1）池袋のビル内で味わう、上空8,000メートルの臨場感
池袋駅から徒歩5分。都会のビル群の中にひっそりと佇む「池袋国際空港」。エレベーターで8階に到着し、搭乗手続きを終えると、目の前にはまるで本物の機内のような空間が広がります。
機内には、ファーストクラスとビジネスクラスの12席がゆったりと配置され、元客室乗務員（CA）の指導を受けたクルーが一流のサービスを提供しています。まるで本当に空の旅をしているかのような贅沢な時間が待っています。
現在、「池袋国際空港」からは、ウクライナ、スイス、ドイツ、オーストラリアなどの都市へ“就航”中。約120分間のバーチャルフライトで、各国の魅力を存分に体験できます。
（1-2）映像・音響・食で五感を満たす、究極のVR旅行体験
◆ バーチャル・リアリティ（VR）が生み出す、特別な空の旅
機内に足を踏み入れると、実際に航空機で使用されていた豪華なシートが用意されており、そこに座って旅の始まりを待ちます。
いよいよ出発の時間になると、エンジン音が響き渡り、シート横のモニターには滑走路が映し出されます。そして、離陸の瞬間にはシートが振動し、まるで本当に飛び立つかのような臨場感あふれる演出が施されています。
その後、座席では目的地の街並みをVR映像で堪能。最新技術によるリアルな映像と臨場感あふれる音響が、これまでにない没入感を生み出します。
◆ VRって何？ 旅の新しいカタチを知ろう！
VR（バーチャル・リアリティ）とは、専用のヘッドセットを装着し、360度広がる仮想空間を体験できる技術です。
まるでその場にいるかのようなリアルな映像と音響によって、異国の風景や文化を体験できると人気ですが、一方で、乗り物酔いのような症状を感じる人もいるため、利用時には注意が必要です。
◆ 旅の楽しみは映像だけじゃない！五感で味わう異国体験
VR体験に加え、壁に投影されるプロジェクションマッピングや、現地の暮らしを紹介するライブ映像なども用意され、まるでその国を訪れているかのような気分を味わえます。
さらに、機内で提供される機内食も大きな魅力。各国の本格的な料理が、一流シェフの手によってコース仕立てで提供されます。本物のCAさながらの給仕を受けながら、優雅な空の旅を満喫できます。
（1-3）「FIRST AIRLINES」の商標登録 – 旅のブランドを守る
「FIRST AIRLINES」は、経営会社の代表者によって商標登録されており、独自のVR旅行体験のブランドとして正式に認められています。
商標情報
- 商標名：FIRST AIRLINES（商標登録 第5984259号）
- 権利者：阿部宏晃
- 出願日：2017年2月21日
- 登録日：2017年9月29日
- 登録区分：
- 第41類：「興行の企画・運営または開催（映画・演芸・演劇・音楽の演奏の興行およびスポーツ・競馬・競輪・競艇・小型自動車競走の興行に関するものを除く）、娯楽施設の提供、仮想現実（バーチャルリアリティ）空間における疑似体験をさせる娯楽施設の提供」
- 第43類：「飲食物の提供」
商標登録されることで、「FIRST AIRLINES」のブランド価値はより一層強固なものとなり、独自の体験を提供する事業として確立されています。
▶ FIRST AIRLINESの詳細・予約はこちら
[公式サイト](https://firstairlines.jp)
（２）新たな注目分野だからこそ重要な商標登録
VRを活用したエンターテインメント施設のように、新たな技術やコンセプトが注目される分野では、商標登録の重要性が増しています。
業績が好調であればあるほど、類似サービスが登場する可能性が高まり、商標権の侵害や法的トラブルに発展することも考えられます。こうしたリスクを避けるためにも、早い段階で商標登録を行い、事業の独自性とブランド価値を守ることが不可欠です。
問題が起こる前に、あらかじめ備えておくことが大切なんだね。
かつて池袋にあった「SKY CIRCUS サンシャイン60展望台」は、リニューアルを経て「サンシャイン60展望台 てんぼうパーク」として生まれ変わりました。施設のリブランドや新たなコンセプトの確立には、商標の管理が欠かせません。
▶ 「サンシャイン60展望台 てんぼうパーク」公式サイト
[公式サイト](https://sunshinecity.jp/observatory/)
（３）商標が映し出す時代の移り変わり
（3-1）人々の暮らしと密接にかかわる商標
日本に商標登録の制度が導入されたのは、明治時代。しかし、それ以前の鎌倉時代や江戸時代にも、商店の屋号や商品の目印として商標が使われていました。
ただ、当時の人々が、仮想現実を楽しむ「FIRST AIRLINES」のような施設が商標登録される未来を想像できたでしょうか？
時代は、常に人々の想像を超える速さで変化していきます。
かつては考えもしなかった技術が次々と登場し、社会の在り方が大きく変わっています。たとえば、10年前、20年前に、スマートフォンやSNSがここまで私たちの生活に浸透することを予測できた人はどれほどいたでしょうか？
そして、こうした社会の変化は、商標にも反映されます。
もし、過去に登録された商標を年代順に並べていけば、その時代ごとのトレンドや人々の価値観の移り変わりが浮かび上がるはずです。
商標は、単なる権利の証明ではなく、「時代の鏡」でもあるのです。
（４）まとめ
最先端ともいえるバーチャル航空施設。
そこでの仮想現実の旅を紹介しながら、商標がそれぞれの時代のリアルな日常と結びついていることを実感するのは、なんとも不思議なことです。
では、これからの時代にはどのようなものが生まれ、私たちの暮らしに広がっていくのでしょうか？
きっと、今の私たちには想像もつかないような技術やサービスが登場してくるのでしょう。
商標は、そうした無数の新しい発明やアイデアとともに歩み続け、人々の権利を守りながら、未来のビジネスを支えていくのです。
ファーイースト国際特許事務所所長弁理士 平野 泰弘
03-6667-0247