索 引
(1)各地の島の料理が堪能できる「離島キッチン」とは?
(1-1)料理の背景にある歴史や物語にふれられる店に
「離島キッチン」は、島根県隠岐郡海士町(あまちょう)の観光協会によって運営され、島の食事を味わうだけでなく、その背景にある歴史や文化、多様な物語を楽しめる店をコンセプトにしています。
ここでは海士町のほかにも、各地の離島の名物料理や地酒を楽しむことができ、利尻島や八丈島、五島列島や宮古島など、1度の食事でいくつもの島をめぐることができます。
もともとキッチンカーを使った「行商」スタイルで始まり、いまでは海士店、福岡店、神楽坂店の3つの店舗で営業しています(2017年9月現在)。
各店舗の営業時間や場所、献立などの詳しい情報は、以下のホームページで確認できます。
チェックしてみましょう
「離島キッチン」 http://ritokitchen.com
(1-2)海士町とはどんな場所でしょうか?
島根県隠岐島は、島根半島から北に約60キロメートルほど離れた場所に位置し、住人がいる4つの大きな島と、180以上の小さな島からなっています。
海士町は4島のなかの1つにあり、ほかに隠岐の島町、西ノ島町、知夫村とともに隠岐郡を構成しています。
海士町のモットーは、「ないものはない」。
都会のような便利さはなくても、 緑豊かな自然や地域の人々の団結力など、大切なものはすべてここにある、という意味が込められています。
豊かな海と湧き水に恵まれた町で、住人たちは半農半漁の自給自足の生活を送っています。
(1-3)もっと気軽に離島に親しみたい方は…
もし、離島や「離島キッチン」に興味をもっても、なかなか行くことができないという方は、上記(1-1)のホームページをのぞいてみてはいかがでしょうか?
「掲示板」のなかには、離島を訪れたときの体験をまとめた「離島入門」や、「離島キッチン」の元スタッフが実際に瀬戸内海の小豆島へ移住し、日々の暮らしを綴っている「移住入門」などの記事があり、気軽に離島に親しむことができます。
慌ただしい毎日、ちょっとした移動時間などを使って、多くの人を虜にしている離島の魅力にふれてみては?
島で生まれ育った「隠岐牛」
海士町では、島の北部で牛の放牧も行われています。
海を望む緑豊かな丘で牛が草を食んでいる姿は、とてものどかな光景です。
そして島で生まれ育ち、いくつもの条件を満たしたものだけが、「隠岐牛」のブランドを名乗ることができるのです。
(2)「離島キッチン」の商標登録
(2-1)運営する観光協会が登録
「離島キッチン」は、海士町観光協会によって2013年に商標登録されています。
「離島キッチン」(商標登録 第5586907号)
- 権利者:海士町観光協会
- 出願日:2012年12月21日
- 登録日:2013年5月31日
区分は以下の通りです。
(3)学生たちとともに挑む新たな道 〜「IDEA KITCHEN」東京六大学プロジェクト
そして「離島キッチン」は、2017年11月に日本橋茅場町に新たな店舗をオープンさせる予定です。
店舗名は「IDEA KITCHEN」。
ここは学生や社会人など、それぞれの背景をもつ人が集まり、離島の魅力をさらに広めるためのアイディアを練り、実行する場です。
その第一歩となるのが、「東京六大学プロジェクト」。
これは六大学の学生たちが実際に島を訪れ、島民と交流した上で、その魅力を伝える企画を考えるものです。
そしてこの企画は、実際に「IDEA KITCHEN」で1カ月ずつ実行されます。
学生たちにとっては、社会に出る前に得難い経験ができるのではないでしょうか。
このプロジェクトに関する記事についても、「掲示板」のなかの「学生島物語」で読むことができます。
学生たちがそれぞれの体験を元に、どのような企画を立て、困難を乗り越えていくのか、その成長を見守りたいですね。
(4)まとめ
いかがでしたか?
「離島キッチン」は、たくさんある登録商標のうちの1つです。
けれど背景には、そこに携わる多くの人々の姿があるのですね。
普段、何気なく通り過ぎている商店や施設の商標をみながら、その背景を想像してみるのも楽しいかもしれませんね。
ファーイースト国際特許事務所
所長弁理士 平野 泰弘
03-6667-0247