弁理士 杉本明子

無料商標調査 次回定休日:4/30-5/2

商標は水産資源保護の力になれますか〜「養殖」と「商標」

商標は水産資源保護の力になれますか

1.世界の水産資源の状況は?

FAOは世界の海洋水産資源の状況をまとめています。これによれば、生物学的に持続可能なレベルで漁獲されている資源の割合は漸減傾向にあります。昭和49(1974)年には90%の水産資源が適正水準又はそれ以下の低・未利用の水準で利用されていましたが、平成25(2013)年にはその割合は69%まで下がってきています。反対に、過剰に利用されている資源の割合は、10%から31%まで増加しています。また、平成25(2013)年時点で、世界の資源のうち、適正レベルの上限まで漁獲されている資源は58%、低・未利用状態であり生産量を増大させる余地のある資源は11%となっています。
資源状況は海域によっても異なります。FAOによれば、地中海及び黒海、南西大西洋、中西部及び中東部大西洋等の海域においては、適正レベル以下まで減少した資源が4割以上を占め、資源の枯渇が深刻です。しかしながら、資源管理の強化により、回復しつつある資源も一部にはみられます。我が国周辺水域を含む北西太平洋海域では、24%が生物学的に持続不可能、76%が持続可能な資源状態にあると評価されています。
(平成28年度 水産白書より引用)

FAOとは「国際連合食糧農業機関」という国連専門機関のひとつで、毎年「世界漁業・養殖業白書」を出しています。

水産白書によると、水産資源の現状は「まだまだ獲る量を増やしても大丈夫」「これ以上は獲る量を増やせないが限界は超えていない」種類が減り、「限界超え若しくは枯渇」の種類が増えてきていると言えるでしょう。

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商標の中の歌舞伎〜愛される歌舞伎の登場人物〜

商標の中の歌舞伎

1.「歌舞伎」ってそもそもどんなもの?

出雲の阿国が1603年にはじめた「かぶき踊り」が歌舞伎のルーツとされています。この「かぶき踊り」が人気となった結果、遊女を含めた女性による「女歌舞伎」が流行しますが、風紀を乱すからと幕府に禁止されます。すると「女性がダメなら」ということで少年による「若衆歌舞伎」が人気になりますが、こちらも同じ理由で「×」。その結果、成人男性による「野郎歌舞伎」が誕生し、今に至ってます。

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その不審な通知、商標の「振り込め詐欺」かもしれません!

商標の振り込め詐欺に注意

1.振り込め詐欺のターゲット「国際登録出願」

商標の世界での「振り込め詐欺」の主なターゲットは「国際登録出願」です。

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あなたの商標が「公序良俗違反」と言われる場合とは?

あなたの商標が「公序良俗違反」と言われる場合

1.「拒絶理由」とは

出願された商標が登録できるかどうか判断するのは特許庁の審査官ですが、「これに該当したら登録ダメ」という理由がきちんと商標法に記載されています。これが「拒絶理由」いうものです。つまり、商標が登録されるためにクリアしなければならない要件は法律で決められているのです(商標法第15条)。

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弁理士からの請求書にある「源泉徴収」とはいったい何でしょう?

商標登録の源泉徴収

1.商標登録出願にかかるお金

まずは我々弁理士に商標登録出願の代理を依頼した場合にかかる費用を挙げてみましょう。

大きく分けて二種類あります。それ以外にコピー代などの実費がかかる場合もあります。

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