索引
初めに
連日、商標登録の際の権利範囲設定が狭い問題をスクープしています。まさか、ブルータス、おまえもか。今回調査したアクセサリー分野の商標権でも、本来なら1回の手続で1回分の費用で登録できる範囲について商標権を取得せず、細かく分割して商標登録している事例が急増しています。必要でない権利範囲までを取得する必要はありません。しかし2020年にあえて狭く権利範囲を限定した商標権が急増しています。なぜアクセサリー分野で商標権の範囲が狭くなっているのか、その謎を追います。
商標登録信任代理数10年連続日本5位内
連日、商標登録の際の権利範囲設定が狭い問題をスクープしています。まさか、ブルータス、おまえもか。今回調査したアクセサリー分野の商標権でも、本来なら1回の手続で1回分の費用で登録できる範囲について商標権を取得せず、細かく分割して商標登録している事例が急増しています。必要でない権利範囲までを取得する必要はありません。しかし2020年にあえて狭く権利範囲を限定した商標権が急増しています。なぜアクセサリー分野で商標権の範囲が狭くなっているのか、その謎を追います。
先日から商標権取得の際に、同一料金で取得できるはずの権利申請範囲が狭くなっている問題を報告しています。追加費用が必要になるのであれば登録を見送ることも十分想定されます。しかし昨年2020年には同一料金で権利取得が可能なのに、あえて権利申請をせず、狭い範囲であえて商標登録する事例が増加しています。おむつの分野でもおそらく権利申請漏れが起きているのではないか、と予測して調べてみると、果たしてその予測通りの結果が得られています。
2021年1月時点で、最近成立した商標権の権利範囲が異様に狭くなっている点がファーイースト国際特許事務所内で問題になっています。商標公報で調べてみると、急速に権利範囲の狭い商標権が全体的に増えている、というのです。所内弁理士・弁護士が集まって、もし、商標権に詳しくない素人さんが商標登録出願をした場合に、一番影響が出やすいのはどこか、それはアパレルの分野ではないか、と話がまとまりました。実際にアパレルの分野で商標権の取得権利範囲に影響がでているのか2010年までさかのぼって国内商標登録案件を精査してみました。
私の個人的な思い過ごしであって欲しいと願っているのですが、最近取得された商標権に権利申請漏れがあるものが増加したのではないかとの疑念を私は個人的に持っています。商標権を取得するなら、これは外せないだろうと思われる権利範囲が含まれていない。そんな権利内容に穴がある商標権が増加しているように感じるのです。権利申請もれがある商標権は後になって売却する段階になってから価値が下がります。今回はクラウド回りの商標権で近年何が生じているかを解説します。
最近、本来なら1回の手続で商標権の権利範囲を漏れなく取得できたのに、追加料金なしで取得できる権利範囲を確保しないまま成立する商標権が増えています。なぜこの様な権利漏れ商標権が急増したのか、また権利漏れ商標権の取得を防ぐにはどうすればよいかを分かりやすく解説します。