弁理士に登録して20年以上になりますが、転機になったのは独立当初に高額ライセンス交渉をまとめたことです。
登録商標の使用を許可した後に、事件を起こして逮捕されたら?
今回は実際に裁判で争われた事例を元に、商標権を巡るトラブルについて解説します(事案を特定されないように、内容を変更しています)。
登録商標の活用。隠された深い意味とは?
1. はじめに
店舗名や商品の名前とかロゴマークを特許庁に登録することにより登録商標が得られます。
この登録商標を事業の商品サービス表示として使用できるのは商標権者だけです。商標権に抵触する商標を無断で使うと、差止請求や損害賠償請求の対象となるため、他人はまねしたくてもできない状態になります。
商標権は何か?土地の所有権と似た側面に着目する
商標権は何か?それは土地の所有権と似た側面に着目する
商標権の権利といわれても分かりにくいですが、土地の所有権の権利に似ていると考えれば理解しやすいと思います。
土地の所有権の権利は民法第206条に規定されています。
登録商標を使わせたい。登録商標のライセンス契約は?
1.商標権のライセンスの意義
商標権者は登録商標を指定商品等につき独占的に使用することができます。登録商標を使用できる者は商標権者に原則限られ、商標権者が優れた商品等を提供し、商標権者の信用が蓄積した登録商標は需要者を引き付けることができ、重要な知的財産となります。